英語の「基本副詞」224個の一覧

英語  YOSHIKI  2025.4.24  2025.4.24

英語の副詞は無数にあるようにみえる。でも実際は形容詞の語尾にlyがついただけのものがほとんどだ。

目次

副詞の数は限られている

接続詞や前置詞などの機能語と違って、名詞や動詞などの内容語は無数にある。 副詞も内容語なので、無数にある気がしてしまうが、実はかなり数が限られている。

なぜなら英語の副詞というのは、基本的には形容詞の語尾にlyをつけたものがほとんどだからだ。 たとえば形容詞「kind(優しい)」にlyをつけた副詞「kindly(優しく)」や、形容詞「easy(簡単な)」にlyをつけた「easily(簡単に)」などなど。

しかもこの「形容詞+ly」の形の副詞は、難単語になるほど多い。 ということは、基本的な副詞さえ覚えてしまえば、発展的な副詞はほぼすべて「形容詞+ly」でいけてしまうということだ。

さらに嬉しいことに、「形容詞+ly」以外の副詞でさえ、次のように他の品詞から転用されてるものや複合語が多い。

というわけで、副詞の単語学習には終わりがあるので、さっさと終わらせてしまった方が良いと思う。 以下、基本的な副詞を分類して整理してみよう。 ただし、他の品詞から転用できる副詞でも、基本的な副詞ならリストに入れてある。

場所の副詞

here(ここで)やthere(そこで)などの場所を表す副詞をみていこう。 場所の副詞は動詞の後ろに置くのが基本だ。

He went there.
彼はそこへ行った。

目的語がある場合はその後ろに置く。

He read books there.
彼はそこで本を読んだ。

場所の副詞には次のようなものがある。

英語 意味
here ここに
there そこに
abroad 外国に
ahead 前へ
apart 離れて
aside 脇へ
away 離れて
back 後ろへ
forth 前へ
behind 後ろに
downtown 繁華街に
east 東へ
west 西へ
home 家に
indoors 屋内で
outdoors 屋外へ
near 近く
far 離れて
outside 外側へ
overseas 海外で
worldwide 世界中に
upstairs 上の階に
downstairs 下の階に
forward 前方へ
backward 後方へ
inward 内側へ
outward 外側へ
upward 上方へ
downward 下方へ
anywhere どこかに
somewhere どこかに
elsewhere ほかのところへ
everywhere どこでも
nowhere どこにも〜ない
up 上に
down 下に
in 中に
out 外へ
on 接して
off 離れて
by そばに

時の副詞

now(いま)やtomorrow(明日)などの時を表す副詞をみていこう。 時の副詞は文末に置かれることが多い。

I read book yesterday.
私は昨日、本を読んだ。

時の副詞には次のようなものがある。

英語 意味
now
late 遅く
lately 最近
recently 最近
nowadays 最近
early 早く
before 前に
after 後で
later 後で
afterward 後で
afterwards 後で
again ふたたび
ago 前に
already もう
eventually やがて
ever これまで/ずっと
o'clock 〜時に
overnight 朝まで
sometime いつか
soon すぐに
still まだ
then そのとき
today 今日
tomorrow 明日
yesterday 昨日
tonight 今夜
yet まだ/もう

頻度の副詞

always(いつも)やoften(しばしば)などの頻度を表す副詞をみていこう。 頻度の副詞は修飾する動詞の前に置くのが基本だ。

He always go there.
彼はいつもそこへ行く。

ただしbeの場合はbeの後ろに置く。

He is always angry.
彼はいつも怒っている。

頻度の副詞には次のようなものがある。

英語 意味
always いつも
usually たいてい
normally たいてい
regularly たいてい
occasionally ときどき
sometimes ときどき
frequently しばしば
often しばしば
scarely ほとんど〜ない
seldom めったに〜ない
rarely めったに〜ない
hardly ほとんど〜ない
never 一度も〜ない
once 一度
twice 二度
annually 毎年
yearlly 毎年
weekly 毎週
monthly 毎月
daily 毎日
hourly 毎時

確度の副詞

surely(きっと)やmaybe(たぶん)などの確度を表す副詞をみていこう。 確度を表す副詞は動詞を修飾するので、基本的には修飾したい動詞の直前に置く。

She definitely knows the answer.
彼女は絶対に答えを知っている。

ただし動詞がbeの場合は、beの後に置く。

He is probably at home.
彼はたぶん家に居る。

助動詞がある場合は、助動詞と本動詞の間に入れる。

He will possibly help her.
彼はもしかすると彼女を助けるだろう。

文頭に持ってくることもできる。

Possibly, he will help her.
もしかすると、彼は彼女を助けるだろう。

確度の副詞には次のようなものがある。

英語 意味
definitely 絶対に
clearly 明らかに
obviously 明らかに
certainly 確かに
surely きっと
apparently たぶん
likely たぶん
probably たぶん
presumably たぶん
maybe たぶん
perhaps たぶん
possibly もしかすると

程度の副詞

almost(ほとんど)やreally(とても)などの程度を表す副詞をみていこう。 程度の副詞は修飾する動詞、形容詞、副詞の前に置くのが基本だ。 次の例文では形容詞hungryを修飾している。

I'm really hungry.
私はとても空腹だ。

次の例文では副詞fastを修飾している。

He rans really fast.
彼はとても速く走る。

次の例文では動詞likeを修飾している。

She really likes cats.
彼女はネコがとても好き

程度の副詞には次のようなものがある。

英語 意味
completely 完全に
absolutely 完全に
almost ほとんど
awfully すごく
barely かろうじて
enough 十分に
even さえ、すら
fairly かなり
hardly かろうじて
highly 非常に
incredibly すごく
just ちょうど
less 下回って
little 少しは
merely ただ
more もっと
most もっとも
much 非常に
nearly ほとんど
neither 〜もない
not 〜ない
only たった
perfectly 完全に
please ぜひ
pretty かなり
quite かなり
rather かなり
really とても
remarkably すごく
roughly おおよそ
scarcely かろうじて
slightly わずかに
so とても
terribly すごく
too あまりに
totally まったく
very とても

態度の副詞

frankly(素直に)やofficially(公式に)などの態度を表す副詞をみていこう。 態度の副詞は文全体を修飾するので、文頭に置かれることが多い。

Happily, she studied math.
嬉しいことに、彼女は数学を勉強した。

この文は、彼女が数学を勉強したことに対して喜んでいる話者の態度を表している。 態度の副詞は、次のように様態の副詞として動詞を修飾することもできるが、その場合は文の意味が変わってくるので注意しよう。

She studied math happily.
彼女は嬉しそうに数学を勉強した。

態度の副詞には次のようなものがある。

英語 意味
amazingly 驚いたことに
anyhow とにかく
anyway とにかく
curiously 奇妙なことに
fortunately 幸運にも
frankly 率直に
generally 一般的には
happily 幸運にも
historically 歴史的には
luckily 幸運にも
naturally 当然ながら
no いいえ
oddly 奇妙なことに
officially 公式に
personally 個人的には
sadly 残念ながら
somehow どうにか
strangely 奇妙なことに
stupidly バカげたことに
sure もちろん
surprisingly 驚いたことに
unfortunately 残念ながら
unluckily 残念ながら
yes はい

様態の副詞

well(上手に)やkindly(優しく)などの様態を表す副詞をみていこう。 様態を表す副詞は動詞を修飾するので、修飾する動詞の後ろに置くのが基本。

He swims well.
彼は上手に泳ぐ。

ただし目的語がある場合は目的語の後ろに置く。

She speaks English well.
彼女は上手に英語を話す。

様態の副詞には次のようなものがある。 形容詞の語尾にlyをつけたものがほとんどだ。

英語 意味
alike 同様に
alone 独りで
aloud 声に出して
better よりよく
fast 速く
forever 永遠に
hard しっかりと
together 一緒に
well 上手く
accurately 正確に
beautifully 美しく
busily 忙しく
carefully 注意して
cleanly きれいに
clearly はっきりと
closely 詳細に
confortably 楽に
deeply 深く
easily 容易に
effectively 効果的に
elegantly 優雅に
equally 等しく
gently 穏やかに
gradually 次第に
immediately すぐに
kindly 優しく
loudly 大声で
politely 礼儀正しく
properly 適切に
quickly 素早く
quietly 静かに
rapidly 速く
safely 安全に
seriously 真剣に
silently 静かに
simply ただ、簡単に
slowly ゆっくり
strictly 厳しく
strongly 力強く
widely 広く

接続の副詞

however(しかしながら)やtherefor(したがって)などの接続の意味がある副詞をみていこう。 接続の副詞は次のように文頭に置かれるのが基本。

He is kind. However, he didn't help her.
彼は優しい。しかしながら、彼は彼女を助けなかった。

接続の副詞は、接続の意味があるだけで接続の機能はないので、次のように文をつなぐことはできない。

He is kind however he didn't help her.
※この英文は誤り!

文をつなぐ場合は、次のように接続詞を使う必要がある。

He is kind but he didn't help her.
彼は優しいが、彼女を助けなかった。

接続の副詞には次のようなものがある。

英語 意味
first まず
next 次に
finally 最後に
lastly 最後に
also さらに
desides さらに
moreover さらに
furthermore さらに
similarly 同様に
likewise 同様に
however しかしながら
instead 代わりに
nevertheless それにもかかわらず
nonetheless それにもかかわらず
meanwhile 一方では
then したがって
consequently したがって
accordingly したがって
therefor したがって
hence したがって
thus したがって
therefore したがって
namely つまり

関連

参考