英語の副詞の種類と文法

英語  YOSHIKI  2022.2.3  2025.2.3

技術書や数学書のようなノリで、英語の副詞の種類と文法についてまとめてみました。

もくじ

英語の副詞とは

まずは名詞の定義を確認しましょう。

4つめはveryやreallyなどの副詞です。 副詞の定義は「名詞以外を修飾する品詞」でした。 具体的には動詞や形容詞や副詞や文全体を修飾します。

定義

名詞を修飾する働きができる品詞を形容詞(adjective)という。

修飾というのは「「いつ」「どこで」「なぜ」「どのように」「どれくらい」などの補足を加える働き」のことです。

副詞の働き

文法

多くの副詞は動詞の前後に置くことで動詞を修飾できる。

たとえば次の文では副詞のreallyが動詞のlikeを修飾しています。

He really likes soccre.
(彼はサッカーがとても好き。)

文法

多くの副詞は形容詞の前後に置くことで形容詞を修飾できる。

たとえば次の文では副詞のreallyが形容詞のkindを修飾しています。

He is really kind.
(彼はとてもやさしい。)

文法

多くの副詞は副詞の前後に置くことで副詞を修飾できる。

たとえば次の文では副詞のreallyが副詞のfastを修飾しています。

He runs really fast.
(彼はとても速く走る。)

文法

一部の副詞は文頭や文末に置くことで文全体を修飾できる。

たとえば次の文では副詞のclearlyが文全体を修飾しています。

Clearly, he is kind.
(明らかに、彼はやさしい。)

副詞の級とは

副詞には3つの形があり、それらを使い分けることで比較の表現を作ることができます。

定義

比較を表すための副詞の形を(degree)という。
比較をしない場合でも使える級を原級(positive degree)、2つの物事を比較するための級を比較級(comparative degree)、3つ以上の物事を比較するための級を最上級(superlative degree)という。

辞書に載っている元の形が原級です。 比較級は原級の語尾にerをつけるか、more+原級の形にします。 基本的には短い単語はer型で、長いタイプはmore型です。 たとえばfastの比較級はfasterで、quicklyの比較級はmore quicklyになります。 少ないですが例外もあって、たとえばwellの比較級はbetterです。

最上級は原級の語尾にestをつけるか、most+原級の形にします。 たとえばfastの最上級はfastestで、quicklyの最上級はmost quicklyになります。 少ないですが例外もあって、たとえばwellの最上級はbestです。

副詞の級を使い分けると比較の表現を作ることができます。まずは原級を使った比較の例文です。

He runs as fast as her.
(彼は同じくらい速く走る、彼女と比べて。)

副詞「fast(速く)」を副詞「as(同じくらい)」で修飾しています。 後ろは前置詞「as(〜と比べて)」を使って比べる対象を書いています。 前置詞asを使って「as her」とする代わりに、接続詞asを使って「as she is」とすることもできます。

次は比較級を使った比較の例です。

He runs faster than her.
(彼はより速く走る、彼女よりも。)

前置詞「than(〜よりも)」を使って比べる対象を書いていますが、これは文法的には無くても問題ありません。 前置詞を使って「than her」とする代わりに接続詞thanを使って「than she is」とすることもできます。 前置詞asの場合は後ろは目的格herになりますが、接続詞asの場合は主格she+動詞isになるので注意です。

次は最上級を使った比較の例です。

He runs fastest in Japan.
(彼はもっとも速く走る、日本で。)

最後のin Japanのような比べる範囲は示さなくても文法的には問題ありません。

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参考