英語の「名詞」の種類と文法

英語  YOSHIKI  2025.2.3  2025.3.11

技術書や数学書のようなノリで、英語の名詞の種類と文法についてまとめてみた。

もくじ

英語の名詞とは

まずは名詞の定義を確認しよう。

定義

主語の働きができる品詞を名詞(noun)という。

主語というのは、文の中で「〜が」にあたる部分だ。 例えば次の4つの文の「apple」「water」「Japan」「you」はそれぞれ主語の働きをしている名詞。

主語の働きができる品詞は名詞だけ。

名詞の種類

名詞には大きく分けて次の4つの種類がある。

定義

  • 数を数える名詞を可算名詞(countable noun)という。
  • 数を数えない名詞を不可算名詞(uncountable noun)という。
  • 唯一無二のものを指す名詞を固有名詞(proper noun)という。
  • 他の名詞の代わりに使える名詞を代名詞(pronoun)という。

可算名詞はたとえばbook(本)やfamily(家族)など、不可算名詞はたとえばwater(水)、health(健康)など。 ただし正確には、可算名詞になるか不可算名詞になるかは名詞によって決まっているのではなく、その意味によって決まる。 例えば、fireは「火事」という意味では可算名詞になるが、「火」という意味では不可算名詞になる。

固有名詞はTaroやJapanなど。 この世にTaroという人はたくさんいるけれど、どのTaroも変えの効かない唯一無二の存在なので固有名詞になる。

代名詞はyouやthisなどで、他の名詞の代わりに使うことができる。 英語の代名詞は全部で67個あり、次のノートに詳しくまとめてある。

固有名詞には大事な文法がひとつある。

文法

固有名詞は文中であっても大文字で始める。

次の例文のJapanは文末にあるが、固有名詞なので大文字で始まっている。

I live in Japan.
(私は日本に住んでいます。)

名詞の働き

名詞には3つの基本的な働きがある。

文法

名詞には主語になる働きがある。

次の例文では名詞のcatが主語の働きをしている。

The cat is cute.
(そのネコは可愛い。)

主語になる以外の働きも見てみよう。

文法

名詞には目的語になる働きがある。

次の例文では名詞のcatが目的語の働きをしている。

I like the cat.
(私はそのネコが好き。)

文法

名詞は補語になる働きがある。

次の文では名詞のcatが補語の働きをしている。

My pet is the cat.
(私のペットはそのネコです。)

名詞の人称とは?

名詞には人称という概念がある。

定義

話し手との関係を表す名詞の形を人称(person)という。
話し手を表す人称を1人称(first person)、聞き手を表す人称を2人称(second person)、その他を表す人称を3人称(third person)という。

人称によって実際の形が変わる名詞は代名詞だけ。 例えばIの1人称はI、2人称はyou、3人称はheとsheだ。

名詞の数とは?

名には数という概念もある。 数は「かず」ではなく「すう」と読む。

定義

数(かず)を表す名詞の形を(number)という。
対象がひとつである数を単数(singular)、2つ以上である数を複数(plural)という。

日本語では形であることを強調するために単数のことを単数形、複数のことを複数形ということが多い。 たとえばpenの単数形はpen、複数形はpens。 複数形は単数形の末尾にsを付けたものが多いが、child(単数形)とchildren(複数形)のように不規則に変化するものもある。 代名詞にも数があり、たとえばIの単数形はI、複数形はweだ。

文法

可算名詞の単数形には限定詞をつける。

限定詞は名詞を限定する語で、たとえばaやtheやmyやthisなど。 たとえばcatは可算名詞なので「I like cat.」は文法的に誤りで、「I like my cat.」のようにcatに何かしらの限定詞をつけないといけない。 複数形のcatsに限定詞は不要なので「I like cats.」は文法的に正しい。

名詞の格とは?

名詞には格という概念もある。

定義

文の中での働きを表す名詞の形を(case)という。
主語の働きをする格を主格(nominative case)、目的語や補語の働きをする格を目的格(objective case)、限定の働きをする格を所有格(possessive case)という。

たとえばIの主格は「I」、目的格は「me」、所有格は「my」だ。 代名詞以外の名詞は、主格と目的格が同じ形をしている。 たとえばcatは主格も目的格も「cat」だ。 代名詞以外の所有格では主格の後に「's」を付ける。 たとえば「cat」の所有格は「cat's」となる。

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参考