英語の「省略」の種類と文法

英語  YOSHIKI  2025.3.11  2025.3.11

英文で「省略」が起こるのはどんな場合なのか、そしてどのように起こるのかについて、一覧でまとめてみた。

もくじ

英語の省略とは

定義

重複する語や無くても明らかな語を省くことを省略(ellipsis)という。

たとえば「He is kind and He is brave.」という文の重複している部分を省略すると次のようになる。

He is kind and brave.
(彼は親切で勇敢だ。)

省略の有無を見比べるために、省略がある文と省略がない文をどっちも書くとうっとうしい。 だからこのノートでは省略されている部分を次のようにカッコをつけて書くことにしよう。

He is kind and (he is) brave.

等位接続詞の後の省略

まずは一番シンプルな省略から見ていこう。 等位接続詞(andやorなど)の後の重複している部分は省略することができる。 たとえば次の例文のような感じ。

He likes apples and (he likes) oranges.
(彼はリンゴとオレンジが好き。)

She can speak English, but (she) can't speak French.
(彼女は英語を喋れるがフランス語は無理。)

等位接続詞はつなぐものが長くなったり入れ子になったりすると、ただでさえ何と何をつないでいるのか分かりにくい。 それなのに省略までされると更に分かりにくくなるので、意外とやっかいだ。

副詞節の中の主語+be動詞の省略

副詞節の中の「主語+be動詞」は省略しても誤解がない場合は省略できる。

When (I was) young, I used to play outside a lot.
(若い時、よく外で遊んだ。)

If (it is) necessary, I will do it.
(必要なら、私がやります。)

Though (he was) tired, he kept working.
(疲れてたけど、彼は働き続けた。)

名詞節を作るthatの省略

名詞節を作るthatは省略されることがある。 省略されるパターンは、大きく分けて3つ。 1つめは次の例文のように、思考、発言、知覚などを表す動詞(think、believe、say、know、hope、feel、suggest、hearなど)の後ろで、thatが作る名詞節が目的語になっているパターン。

I think (that) he is right.
(彼は正しいと思う。)

2つめは次の例文のように、be動詞の後ろで、thatが作る名詞節が補語になっているパターン。

The problem is (that) we don't have enough time.
(問題は、私たちには充分な時間が無いことだ。)

3つめは次の例文ように、thatが作る名詞節が同格の働きをしているパターン。

The fact (that) he likes cats is well known.
(彼が猫好きという事はよく知られている。)

thatを省略すると文がカジュアルな印象になるから、フォーマルな文章や誤解を避ける必要がある場合は、省略されないこともある。 またthatが作る節が長い場合や、thatが作る節の中にさらに節が含まれるような場合は、thatを省略しない方が分かりやすくなる。

疑問文の返答での省略

疑問文に対する返答でも、次のような省略がおこる。

Who broke the window? → John did (brake the window).
(誰が窓を壊したの?→ジョンだよ。)

Can you play the piano? → Yes, I can (play the piano).
(ピアノ弾ける?→はい、弾けます。)

不定詞の省略(代不定詞)

同じ文や会話の中で、to不定詞の繰り返しを避けるために、toだけを残して後ろの動詞句が省略されることがある。 これを代不定詞というが、名前を覚える必要は1ミリもない。 代不定詞が使われるパターンは主に2つ。

1つめは、次の例文のように「want」「need」「hope」「agree」などto不定詞を目的語にとる動詞の後。

She asked me to help her, and I agreed to (help her).
(彼女に助けを求められて、応じた。)

2つめは、次の例文のように「be able to」「be going to」「have to」などの後。

I'd like to go, but I'm not able to (go).
(行きたいけど、行けない。)

あいさつでの省略

あいさつなどでは主語や動詞が省略されることがある。

(I’m) Sorry.
(ごめん。)

(I) Thank you.
(ありがとう。)

(It’s) Nice to meet you.
(はじめまして。)

命令文での省略

命令文で主語がYouの場合、このYouは省略されることがほとんど。

(You) Close the door.
(ドア閉めて。)

(You) Be careful.
(注意して。)

感嘆文での省略

感嘆文では補語以外が省略されることがある。

(What a) Great idea (it is)!
(良い考え!)

掲示文での省略

看板などの案内の掲示文では、情報を素早く簡潔に伝えるため、余計な情報が省略される。 掲示文では、視認性を高めるために全ての単語を大文字で始めて、ピリオドも省略される。

Admission (is) Free(.)
(入場無料)

(Please) Keep Out (of this area.)
(立入禁止)

No Parking (is allowed.)
(駐車禁止)

(The) Exit (is here.)
(出口)

(Please use) Caution(.)
(注意)

関連

参考