英語の比較表現まとめ

英語  YOSHIKI  2025.4.6  2025.4.6

原級や比較級や最上級を使った英語の比較表現をまとめてみた。

もくじ

原級を使った比較表現

基本表現

まずは形容詞の原級を使った比較表現。 次の文の前のasは「同じくらい」という意味の副詞、後ろのasは「〜と比べて」という意味の前置詞または接続詞。 「as yours」は副詞句なので、文法的には無くても問題ない。

My room is as big as yours.
私の部屋はあなたの部屋と比べて同じくらい大きい。

否定文にした場合は副詞のasをsoに置き換えることもできる。 asでもsoでも意味は変わらない。

My room is not so big as yours.
私の部屋はあなたの部屋と比べて同じくらい大きくはない。

同じの程度を表したい場合は副詞を追加してasを修飾する。 たとえば「just」で修飾すれば「ちょうど」という意味、「almost」や「nearly」、「about」で修飾すれば「ほとんど」という意味を追加できる。

My room is just as big as yours.
私の部屋はあなたの部屋と比べてちょうど同じくらい大きい。

asを「〜times」で修飾すれば「〜倍」という意味を表せる。

My room is three times as big as yours.
私の部屋はあなたの部屋と比べて3倍大きい。

2倍は「twice」を使っても表せる。

My room is twice as big as yours.
私の部屋はあなたの部屋と比べて2倍長い。

1/2倍(半分)は「half」を使っても表せる。

My room is half as big as yours.
私の部屋はあなたの部屋と比べて1/2倍長い。

副詞の原級を使っても同じように比較表現を作ることができる。

She rans as fast as you.
彼女はあなたと比べて同じくらい速く走る。

可算名詞の数を比べるときは「many + 名詞」の形で表す。

He has as many books as you.
彼はあなたと比べて同じくらいの数の本を持っている。

不可算名詞の量を比べる時は「much + 名詞」の形で表す。

He has as much money as you.
彼はあなたと比べて同じくらいの量のお金を持っている。

慣用表現

「as many as」と「as much as」は、どちらも数量が予想以上に多いことを強調する表現だ。 可算名詞を修飾するなら「as many as」を使う。

There was as many as 500 people there.
そこには500人もの人がいた。

不可算名詞を修飾するなら「as much as」を使う。

The shirt cost as much as 5,000 yen.
そのシャツは5000円もした。

「not so much 〜 as」で「〜というよりもむしろ」という意味になる。

He is not so much angry as sad.
彼は怒っているというよりもむしろ悲しんでいる。

「may as well + 動詞」で「どうせなら〜しよう」「〜するほうがまし」という意味になる。

We may as well walk as wait.
待つよりは歩いた方がましだ

次のように、原級を使って一番を表すこともできる。

Nothing is as interesting as the movie.
その映画と比べて、より面白いものは何もない
(=一番面白い)

「Nothing」の代わりに「No other movie」や「Any other movie」を使っても良い。 比べるものが人の場合は「Nothing」の代わりに「Nobody」を使う。

比較級を使った比較表現

基本表現

比較級を使う場合は、比べる対象や範囲を、前置詞thanや接続詞thanなどを使って補足する場合が多い。 ただしthan〜などの部分は文法的には不要なので、比べる対象や範囲が明らかな場合はいらない。

My room is bigger than yours.
私の部屋はあなたの部屋より大きい。

否定する場合は、notで否定するかnoで否定するかによってニュアンスが微妙に違うので注意しよう。

My room is not bigger than yours.
私の部屋はあなたの部屋より大きくない。

My room is no bigger than yours.
私の部屋はあなたの部屋ほどの大きさしかない。

次のようにlessで否定することもできる。 lessはlittleの比較級なので、bigは比較級にはせず原級を使う。

My room is less big than yours.
私の部屋はあなたの部屋より小さい。

much、far、a little、a lot、a bitなどを使って程度を表すこともできる。

My room is much bigger than yours.
彼の部屋はあなたの部屋よりかなり大きい。

程度の違いを具体的な比で表す。 具体的にどれくらいの差があるのか表したい場合は次のようにいう。

My room is three times bigger than yours.
私の部屋はあなたの部屋より3倍大きい。

程度の違いを具体的な差で表す。 次のようにな表現もできる。

My room is bigger than yours by five square meters.
私の部屋はあなたの部屋より5平方メートル大きい。

比較級を使って一番を表すこともできる。

My room is bigger than others.
私の部屋は他の部屋よりも大きい。

これはnothing(人の場合はnobody)を使って次のように言い換えできる。

Nothing is bigger than my room.
私の部屋より大きな部屋はない。

ちなみに2つの中で比べる場合はひとつに特定されているのでtheがつく。

My room is the bigger of the two.
私の部屋は2つのうちで大きい方だ。

比較級が「more + 原級」の形になる場合も見ておこう。

Life is more important than money.
命はお金より大切だ。

形容詞ではなく副詞の比較級を使った場合も見ておこう。

He runs faster than you.
彼はあなたより速く走る。

慣用表現

「比較級 and 比較級」で「ますます」を表す。

The weather is becoming better and better.
天気はますます良くなってきている。

more型の単語の場合は「more 原級 + more 原級」ではなく「more and more 原級」の形になることに注意しよう。

The story is more and more interesting.
その物語はますます面白くなっている。

「more or less」で「多かれ少なかれ」を表す。

I more or less agree with you.
私は多かれ少なかれあなたに賛成だ。

「the 比較級〜, the 比較級」で「〜すればするほど」を表す。

The more you study, the more you know.
学べば学ぶほど、知識が増える。

「all the + 比較級」で「なおさら」を表す。

If you can come too, that's all the better.
あなたが来るならなおさら良い

「more B than A」で「AというよりむしろB」を表す。

He is more clever than kind.
彼は優しいというよりむしろ賢い

「much less」で「なおさら〜でない」を表す。 否定文に追加する形で使う。

He isn't good at science much less math.
彼は理科が苦手で、数学はなおさら得意でない

「no more〜 than…」で「…と同じく〜でない」を表す。

I am no more clever than you are.
私はあなたと同じく賢くない

「no less〜 than…」で「…と同じく〜だ」を表す。

Water is no less important than air.
水は空気と同じく大切だ。

「no more than〜」で「〜しか」を表す。

I have no more than 2000 yen.
私は2000円しか持っていない。

「no less than〜」で「〜も」を表す。

I have no less than 2000 yen.
私は2000円も持っています。

「not more than〜」で「多くても〜しか」を表す。

I have not more than 2000 yen.
私の多くても2000円しか持っていない。

「not less than〜」で「少なくとも〜」を表す。

I have not less than 2000 yen.
私は少なくとも2000円は持っています。

「the younger ngeneration」で「若者世代」を表す。

The younger generation uses technology well.
若者世代はテクノロジーを上手に使う。

「the upper class」で「上流階級」を表す。

The upper class lives in large houses.
上流階級は大きな家に住んでいる。

「higher education」で「高等教育」

Higher education is useful for the future.
高等教育は将来の役に立つ。

「sooner or later」で「遅かれ早かれ」を表す。

Everyone gets old sooner or later.
遅かれ早かれ誰もが年を取る。

最上級を使った比較表現

基本表現

形容詞の最上級から見ていこう。 形容詞の最上級には普通はtheをつける。

My room is the biggest.
私の部屋は一番大きい。

notを使った否定は単純に最上級(1番)の否定になるので、2番かもしれないし100番かもしれない。

My room is not the biggest.
私の部屋は一番大きくない。

leastを使うと真逆の意味になる。 たとえば次の「least big」は「smallest」と等しい。

My room is the least big.
私の部屋は一番小さい。

veryを使って強調する場合はtheの後に置く。

My room is the very biggest.
私の部屋はまさに一番大きい。

muchやby farを使って強調する場合はtheの前に置く。

My room is much the biggest.
私の部屋ははるかに一番大きい。

secondやthirdを使って1番以外の場合も表せる。

My room is the second biggest.
私の部屋は2番目に大きい。

同じ物の性質などを比べる場合はtheはいらない。 たとえば次の文では今の彼女とこれまでの彼女を比べているのでtheがいらない。

She looks happiest now.
彼女は今が一番幸せそうだ。

最上級が「most+原級」の形の場合も見ておこう。

Life is the most important for me.
私にとって命は最も大切だ。

副詞の最上級の場合も見ておこう。 副詞の最上級には普通はtheを付けない。

She runs fastest of the three.
彼女は3人の中でもっとも速く走る。

慣用表現

「one of the + 最上級 + 名詞の複数形」で「もっとも〜なもののひとつ」という意味。

He is one of the tallest men in Japan.
彼は日本でもっとも背が高い男のひとり

「at the most」は「最高でも」という意味。 遅れは2時間以内 theはあってもなくてもいい

The delay will be at the most two hours.
遅延は最大でも2時間でしょう。

「at the least」は「最低でも」 遅れは2時間以上 theはあってもなくても良い。

The delay will be at the least two hours.
遅延は最低でも2時間でしょう。

「at the best of」は「良くても」という意味

He will finish third at the best.
彼は良くても3位だろう。

「at the worst」は「悪くても」という意味

He will finish third at the worst.
彼は悪くても3位だろう。

「make the most of」は「(有利な状況を)最大限生かす」という意味

You have to make the most of the good situation.
あなたはこの良い状況を最大限生かさないといけない。

「make the best of」は「(不利な状況を)最大限生かす」という意味

You have to make the best of the bad situation.
あなたはこの悪い状況を最大限生かさないといけない。

主語が形容詞の最上級で修飾されている場合「〜でさえ」という意味になる。

The wisest people make mistakes.
もっとも賢い人でさえ間違いはするものだ。

関連

参考